蜘蛛女のキスの6月5日を見た。
6月5日(夜)観劇の感想
の前に!
初日感想でうだうだ書いた割に私が見てきた彼の舞台についてほとんど触れなかったので、触れようと思いま~す!
蜘蛛女の感想を読みたいんだよ!という方はスクロールしてね。
私が初めて忠義ちゃんの舞台を見たのは、04年1月の帝国劇場のDreamBoy。
台詞は2、3言しかなくて、素人の私が一回見れば覚えられた程度だったなぁ。
そのあと梅田芸術劇場で主役が変わったり、翌年に梅田で対KAT-TUNでHeysayDreamBoyもあったけど、とにかくどのドリボも台詞はやっぱり少なくて、アー!とかヤー!とか後ろで叫んでいるだけだった。(自称役名ヤ●ザ3)
そういえば、真鳥だか薮だったかをお姫様抱っこして袖に運んでいくくらいしか見せ場が無い。しかも多分それ見せ場とはいえない。かっこよかったけど。まぁこれは大山田みんなそうだった。すばるの後ろでバックダンサーやったりね。かっこよかったけど。
その劇場でえんやこらせ~のドッコイセ!とか歌わされて(まさかその後それがデビュー曲になるとは知る由もなかった)、グループとしての劣勢にはイライラしてたけど、自担の存在感の無さは結構嫌いじゃなかったかなぁ。
松竹座では、毎年夏にお芝居半分コンサート半分の公演をやっていましたね!
私が見たのはサマーストームとマジカルサマーとアナザーズアナザー。
サマーストーム:爆発のスイッチを押す役。オレンジのボーダーが似合わなすぎてかわいい。二、三言もつもつ喋る。
マジカルサマー:くしゃみが止まらない妖精でうわづった高い声がひたすらかわいいていうか安倉への目覚め……
アナザーズアナザー:弟が死んだり、家族の話をもつもつと話す長めの台詞が数箇所あった。キーパーソンで、結構ドキドキしながら見てた。
過去の自分の記憶とレポを遡ったけど、こんなくらいしか思い出がない(;_;)
だって松竹はコンサートメインって感じだったから、メンバーを見に行ってるけど演劇自体を楽しむというのとは、まぁちょっと違った。
もちろん、デビュー後だんだんと存在感は出てきたけどね、忠義ちゃんは人前で演じることが楽しそうじゃなかったからか、私も舞台での彼の演技には別に期待してなかった。
で、本当だとこの間に滝沢演舞場が入るはずなんですが、劇場の火災により(&その振替公演が平日昼だけだった)見に行けなかったので割愛します^^
恨んでも恨みきれない~!
そしてそして、Endless SHOCK。もうこれも9年前なんだね。
チケット完売後に出演が発表され、(メトロックかな????)なんとか数回観劇。
帝劇の0番に立ってるサーモン色のスーツを纏った忠義ちゃんを2階席から見て、ストーリーが始まる前なのに涙がぼろぼろ溢れて全然まともに見れなかったの、よく覚えてる。(ドリボでは端っこでギャーギャー騒いでただけなのに(;_;)っていう涙)
まぁこの役は正直、かわいさだけでもってるみたいな役だった。それまでずっとオーナー役をやっていた人が事務所を辞めたので枠が空いたんだろうけど、なぜそこで忠義ちゃんに白羽の矢が刺さったのかなぞ。案の定、翌年からはカンパニーの中で一番年上になるベテランがその役回りをやることになった。
オオクラオーナーは、
カンパニーのオーナーだけど、プレイヤーとしての道もまだまだ諦めてませんっ!&大劇場にも行きたいけど親父の劇場を守りたい
っていう他のカンパニーのみんなとは違う立場の難しいダブルスンダードをうまく表現できていたとは思う。絞り出す涙も、悩んでることを抱えて口に出せないでいる表情も、上手いかと言われれば違うかもしれないけど、かわいそうな感じがもどかしくて良かった。
ただなんといってもEndless SHOCKはその醍醐味の一つであるダンスがね、忠義ちゃんってエイトの中ではダンス上手い方に入るはずなのに、光一さんと屋良っちと並んじゃうとどうにも拙くて。プレイヤーとしてまだまだっていう役だったからそれもありと言えばありなんだけどね。
演技もダンスも、その拙さ、若さが、役に合っていたから、成立した。大柄でほにゃほにゃしている雰囲気がカンパニーに厚みを齎していた。先輩たちに愛される「かわいい大倉忠義」としてのポテンシャルを存分に発揮できていたと思う。ていうか顔がかわいい。
そういえばね、SHOCK後はダンスにキレが出て、光一さん風味のメッセージ性のあるダンスになってて、ブリュレとかマジ最高だった。あんまり長続きはしなかったけど…。
ちなみに私、このEndless SHOCK2008で光一さんにドハマリして毎年SHOCK行ってるんだけど、あの時とは振付け師が加わったり演出が変わったりで、かなり芸術作品としてクオリティーも上がってるし、SMGOというテーマがより濃くなってる。コウイチの演技もどんどん強く(?)なってるし、年上オーナーがいることによって完璧ではないコウイチの人間味みたいなのも出てきて、よりドラマチックになった。
あ、SHOCKの話じゃなかった。SHOCK語り出すとこれも止まらないから…。。
そしてオオクラ以降のSHOCK観劇後、帝劇地下道を歩きながら思うのは「今のEndless SHOCKに今の忠義ちゃんが出たらどうなるんだろう」ということ。
特に博貴が出てるのを見た後は必ず考えた。現実的ではないし、一度は交わったけど今はもう別々の道を歩いていることは分かる。
で、しかも、全然想像できなかった。
ライバルでもオーナーでも、あのカンパニーの中に忠義ちゃんがいることがってなんでか想像できない。でもちょっと見てみたいなぁ、どえらい化学変化が起こりそうだもん。
忠義ちゃんが今までやっていた舞台は、事務所の舞台で、ドリボとSHOCKは役名も一緒だし見ている側もどこかコンサート延長線みたいな気持ちだったんだよね。役と忠義ちゃんが切り離せなかった、切り離す必要の無いものばかりだった。
一方蜘蛛女は今までの舞台とは全く違って、ほんとうにカテコで出てくるまで自担の、私がずっと応援している、忠義ちゃんは、いないの。
これすっごく不思議なんだけど~~~(モリーナ)
映像でもそんなこと思ったこと無い。
舞台だからなのかな?時代も国も違う、革命家っていう特殊な役だからかな?完全に忠義ちゃんの影が見えないから、すごい。あるとしたら、数回出る笑い声とコンデンスミルクを舐めて出る声くらいね。(それも台本通りであり自身ではないと6月10日ANNにて本人が主張)
てなところで、5日の感想です。やっと!
この日は台詞がどんどん前に出てくるというのか、走り気味。大勢の前で演じることに慣れてきた?(良くも悪くも)という感じ。飽きるかもしれないというようなことが何かの雑誌に書いてあったけど、飽きたっていうんじゃなくて、「慣れ」。台詞に抑揚がなくてたったかたったか続けていて、ちょっと感情が追っついていないんじゃないか?と思ったけど、後半は落ち着いて喋ってたかな。
モリーナの台詞と噛み合ってないような感じもした。一言一言意味を含ませながら話す方が好きなんだけどな~、と思ったり。
けどそのすぐあとに発売されたTVガイドのインタビューで
「裕美さんに言われたのは、革命家のセリフとして出すことはできても、聞いてる側に‘入ってこない′って。」
「その日、その日に違うことを思うのも必要なのかなって」
「ヴァレンティンもモリーナも繊細で、心の中には何層も何層も感情がある」
「きっと毎日変わっていいというか、日々感じたままに演じていい舞台ではあると思う。(中略)自由に動くということは、そこに意味が発生するってことだから」
というのが書かれていて、腑に落ちた。
今日のは、モリーナの台詞を聞きながら掛け合うというよりもヴァレンティンがガンガン突っかかるっていうパターンだったんだなぁ。何が彼をそうさせたのか、わからないけど。大雨だからか???(絶対に関係ない)(外が雨なのきっと知らない)
しかし渡辺モリーナはいつ見てもブレがない。これもテレガイに書いてあってことだけど、ヴァレンティンの感情を考える上で気持ち悪い?時にいっけい氏も一緒に考えてくれる(=いっけい氏の演じ方に影響される)のなら、モリーナにあまりブレがないのになんで大倉ヴァレンティンはぶれるんだい?
ていうかこの黒レース最高でしたねはい
白いお花を持たされていたようだけど、自分の意見で黒レースだけの方がいいと意見した忠義ちゃんGJ!!!ヴァレンティンって忠義ちゃんが演じるから耽美だけど、正確的には無骨だしね、うんうん、お花はなくてよかったとおもうよ!えっしかもこれの撮影、32才のお誕生日だったの……!?!?尊いねぇ尊いよぉ~(>_<)(>_<)
そうえばこの日、外はゲリラ豪雨で土砂降りだったので、1幕終わりのモリーナ面会中のBGMが外と同じような暴雨、雷の音であったことに気づく。寒くて震えているヴァレンティンに感情移入する。かわいそう。丸まってる。
それ以外にも、今回は上手席だったので、初めてヴァレンティンの表情の変化をよく見ることができた。前回観劇後の私的課題がヴァレンティンの感情の移り変わりに注目するということだったので、良かった。
この舞台、二人の基本立ち位置が決まっているから座席によってどちらに感情移入するか変わると思うんですよね。
あ、わたしの中で勝手にセックス席!とか書いてたくらい、とにかくそのシーンがよく見えたんだけど、それについてはTwitterに書いたんだけど、おさらいしましょう。
ピストン(ゆっくり)➡ピストン(早い)➡回す
ですよ~!
で、終わると爪先が立ってるのがストンって寝るの。んでぐねぐね、ごろんって横に移動。
とはいえ、ヲタクして疚しい目で注目はしてるし、結構重要なシーンだし、男同士のって意味ではキャッチーなんだけど、実際はあっという間なんだよね。
それがつまり、セックス自体ではなくてその前後の二人の気持ちの変化が重要である、ということなのかなぁと。
だってそのあとの、表情がキラキラしているヴァレンティン。映画の続きを聞きたいときの、キラキラした目付きが、もう普通にモリーナに愛情向けちゃってるじゃん。好きじゃん。かわいいと思ってるじゃん。
セックスの目的自体は互いに違ったかもしれないけど、結果として同じ方向を向くようになる。
で、モリーナが電話番号教えて、というところ。
このハグで、なんだか私自身でも信じられないくらい泣いた。なぜかって、(あぁ、両思いだ)って感じたんですよ。ずっと同じ監獄の中にいながら、時に寄り添い、時にそれを退け合ってた二人が、やっと同じ方向を向いてる、という意味で。でも、もうそれは最後の最後の別れる間際っていうのが切ないじゃん。
そしてラストシーンの「そのあと、僕はどうなった?」っていう顔が、黒豹女の続きを聞くときと、重なる。今度話すのは映画ではなくて現実なのに。
「それとも警察におっつかれてしまう?」の泣き顔が凄い、凄かった。物語を真剣に聞いている子供のようで、違う、だってそれ、自分自身の最期ことなんだもん。
でも、ヴァレンティンは、夢の中で戦うことが出来ているの。それこそが、二人の共有している「人間の尊厳」!!!
あと、観劇後に考えた、モリーナが女だったら、というくだらない妄想なんだけど。(6月10日ANNにて高橋優さんが同じことを言っていて、思い出した。)
なぜくだらないかというと、異性なら同じ監獄には入らないから。
たぶん二人が長い時間はかかったし寄り道もしたけど、最後に同じ方向を向くことになったのは、やっぱりそれまでの「寄り道」が無ければないことだと思う。
モリーナは所長の出所と交換条件の依頼がなければ、ヴァレンティンに映画の話はしてあげるかもだけど、政治活動の話は聞かないと思う。加えて、互いにお腹を下すこともない(=心配しあったり、弱いところを見せることもない)。その流れで、双方が母親の話をすることもない。
監獄という環境下で、モリーナが所長からヴァレンティンに話を聞き出すように依頼されていなければ、ここまで2人が近づくことはなかったんじゃないかな。すごいアイロニーなんだけど。
そもそも二人は強制的にあの環境下で共同生活するんでなければ、巡り会わない、惹かれないはず、性格的に。
ここが物語の原点だけど、「全く性格の違う二人が監獄の中で共同生活し、互いに心惹かれあっていくストーリー」なんだよね。
わ~めちゃめちゃ原点回帰じゃないですか。これ舞台見なくても知ってる話じゃないですか。
けど、まぁほんとにそうだなって思ったんだもん。
で、この日の観劇に横山くんがいた。私も幕間のTwitterで知ったんだけど。
自分のツイから。
蜘蛛女見に来たヨコ、2回目カテコまでいて、腕を上げて笑顔で忠義ちゃんを讃えるように大きく拍手してくれてた!本当に最高のお兄さん!それ見たら忠義ちゃん愛されてるなって、こんな素晴らしい舞台をお兄さんに見てもらえて、忠義ちゃんはなんて幸せな弟なんだろうって思って余計泣いた(>_<)
— どれみったん (@mintynights) 2017年6月5日
ほんと、これなんですよ!
自担のソロ仕事の他メンバーからの評価って結構気になるんだよねわたし。
100回泣くことを二日酔いで見に行ったらどっくんの感想とか最高に最高だった。ドラマとか映画ってなかなか見てくれないじゃん、きっと時間とか合わないし。だから嬉しかった!
蜘蛛女は、他メンバーも絶賛舞台中&映画撮影中&レギュラー忙しいって感じで、難しいかなぁ思ってたの。そしたらジレッタ東京楽を終えられたヨコがグローブ座に降臨!!!!!
蜘蛛女初日前に、ジレッタ門前さんを見ていたので、なんだかとても感慨深かった。どんな気持ちで見たのかなぁ。
ヨコって、私の勝手なイメージだけど、初舞台だから、年下だからといって、上から目線で見たりはしなさそう。ヨコからお褒めの言葉はあったかな?きっと、忠義ちゃんにとって励みになるだろうね。
さて次回観劇時の私的課題は、黒豹女との繋がりをもう少し考えたいなぁ。間あいだで別の事件が起きるからなかなか順序立てて思い出そうとすると難しいんだけど。
今のところ考えているのは、
ヴァレンティンが女建築家の方が好きなのはなぜ?=好きな恋人(マルタ)を思い出させるから。彼女を連想させるものには何でも心が惹かれるんですね。これは聡明な上流のイメージ。
イリーナ=モリーナ➡普通の女じゃないから。ヴァレンティンからしたら、子供で、襲う必要がない。(性的対象にならない)
精神分析医=ヴァレンティン=考察好き?外見の部分かな。女たらしで最終的にイリーナを襲うところとの結び付きが考えると難しい。
母親のインテリア➡母への憧れ、女性的 「いつまでも子供だってこと」
疑問点としては、イリーナが檻の前に居る=恋人が危険なのってなんでだろう?ってこと。とか。
そのへん、明日見てこようと思います!
気づけば、蜘蛛女のキスも、もうあと一週間。公演数少ないですね~さびしいな~。。
ヴァレンティンとモリーナが、千穐楽までその世界を駆け抜けられますように。